ロゴのバランスってのは実際本当に深くて意味がわからない。
とマーカスもいつも悩んでいます。
アイソレーション、GOLDEN RATIO(黄金比)、フィボナッチ、などなどとにかく数字を入れる設計のような計算があるわけですが、
それらの計算は難しいのでひとまず置いといてもかなりロゴというのは難しいものなんですよね。
でもひとまずそのあたりははぶいて
ロゴバランスのポイント
ロゴのバランスって何となくでいいの?
何でバランスが悪いの?
何でこれだとバランスがよく見えるの?
などなどこれからロゴを作る時に是非このバランスの理論の基礎的な部分を理解して頂ければなと思います。
この記事で得られるもの
ロゴの良し悪しが何となく分かるようになる。
ロゴ制作を依頼する時にポイントがつかめるようになる。
フリーデザイナーのロゴ制作者においても知識が深まる。
ロゴ制作を依頼する時にいいラフ画作成が出来てスムーズに制作が進む。
モクジ
【ロゴの文字バランスの基礎】って何となくでいいの?このロゴが駄目なのがわかりますか?
このロゴを見てなんとなくバランスが悪いな。なんとなくおかしいなって気づいた方はいますか ?
それがわかるならあなたはセンスがあります。
はっきり言ってこのロゴは相当バランスが悪いからです。
では何のバランスが悪いか分かるでしょうか?
それがわかるとわからないでは大きな違いがあります。
この何が悪さをしているかを意識的に理解できるかどうかで修正をどうするべきか明確にわかってきます。
という事でこたえ。
ロゴバランスが悪い場所の答え
明らかにこのLのバランスが悪いからおかしい。
正解でしたでしょうか?
このLのバランスがめちゃくちゃ邪魔をしています。
ロゴの文字バランスで空間デザインを意識する。
でもおかしいんですよ?みて下さい。文字と文字の幅は実は全て同じに統一されていてバランスが取れています。
Lの文字だけ離れているわけではない。
でもLの文字だけ孤立している気がしませんか?
すごくLの空間が広く感じます。
というのは当たり前の話。
このように隙間を埋めるとLの文字だけ圧倒的に空間が広くなってしまうのです。
この空間をいかにデザインするかというのが重要で、この空間を扱えないとロゴとは少し違うだけで半端じゃなくかっこ悪くなります。
(人間の顔のパーツのバランスが1mmずれるとブスになるみたいなものですね。)
ロゴのLの文字に空間を埋めるデザインをすると突然まとまる。
はいどうですか?突然ロゴのLの文字の孤立感が無くなって劇的に整った感じがしませんか?
文字の距離感は変わってないですが、空間の大きさが全体的に統一されたことでバランスが保たれたわけです。
ではコレをみて下さい。
あれ???Lの文字孤立感なくない?なんかバランスよくない?って感じませんか?
実際には
このようにLの字だけ結構寄せた状態です。
だからLとOの部分は極めて狭くなっているのに全体で見ると均一に並んでいるように感じます。
ロゴの一文字目をLからWにすると突然バランスは逆になる。Wがすごく空間を狭めるから。
こうなると今度はWがすごく近寄っている印象になります。
OGODが文字の真ん中に空間が多いのに対して、Wはかなりギュウギュウに空間に詰め込んでいるように見えるのです。
この場合Wの文字を広げたり距離を離したりバランスのとり方がLとは真逆になったりするんですよね。
まぁロゴはあえて空間取るなどあるので一概にいえないですけどロゴバランスと空間のとり方ってそういうものなのです。
フォントは文字ではなく一つの絵として考える
文字とは読めるだけで、実際には一つ一つが絵でありデザインです。
だから全く違うデザインを横に並べればそれが文字になるのですが、同時に文字の組み合わせによってバランスというのは変わってしまいます。
ポイント
その崩れたバランス、崩れた空間を違う文字同士でも一致させる。
それがロゴの文字バランスを整える事につながるというわけです。
基礎編なのでかなりふわっとしてしまいますが、大体こういうものだということを覚えておくといいでしょう!
車の有名なメーカーであるVolkswagenって文字だけでみるといまいちバランスが良くなくても
VWというロゴにしたことや、会社で使われている文字は半端じゃない計算のもとにバランスを取って読みやすくされていたりします。
あらためて最初のこのロゴを見ると文字サイズなど変わっているのにものすごいバランスと完成度なのが見て分かるでしょう。
(ちなみにこの有名企業のロゴはアイソレーションという余白を無視して並べられているせいでロゴ威力が半減していますが、その話はまた今度に。)
【基礎編】ロゴの文字バランスって何となく?計算?まとめ。
本当はもっとちゃんと計算してバランスを取ったりしますが、
だとしてもこの空間の把握が出来ているか出来ていないかだけでもある程度見栄えを良くすることは可能です。
でもロゴには正解という概念がないのでバランスが悪かろうがそれでもデザインだといい切ればそれまでです。
デザイナーがそうやって押し通す事もあるかもしれません。
でもあえてこの知識をもとに修正の打診が出来たらどうでしょう?
また本当に違った印象のロゴが出来上がってきます。
本当にキレイにまとまったロゴは印象が良くなります。
お店や会社の顔として機能させたい場合はロゴもイケメンや美人にしてあげるべきだと考えます。
まぁ最後にこんな事言うのもあれですが、
この文字バランスってロゴに限らず名刺だったりチラシのキャッチコピーでもガチのデザイナーは必ずバランスとか取ってます。
文字並べるだけの名刺で1万円も2万円も取ってたまるかって話ですからね。
今回はそんなロゴの空間バランスのお話でした。